乾式工法とは?棟改修工事の乾式工法について解説。
熊本地震後、屋根の改修工事が必要となり、
ご検討された方は一度は聞かれたことがあるかもしれません。
この『乾式工法』の施工の方法や部材の名称、『湿式工法』との違いについてまとめて解説をおこなっていきます。
~棟金具(強力棟)~
呼び方は棟金具や強力棟等様々ですが、ここでは棟金具と統一します。
この金具を棟部分の下地にビスで固定します。
首の部分で高さを調整し、コの字の部分に角材を固定していきます。
~ハイロール~
正式名称を乾式面戸シート等といいます。
このシートを棟金具に固定した角材の上から張り、引き伸ばして瓦に接着させます。裏面がブチル(防水性・耐候性に優れてた素材)になっており、強力に張り付きます。
~棟瓦~
写真のものは七寸丸といわれるタイプの棟瓦です。
これを角材に固定します。棟瓦を固定する際には、専用のパッキンのついたビスで固定します。それによってビス穴からの水の浸入を防ぎます。
この他にも屋根の形状によって様々な瓦が存在します。
~棟金具の施工~
棟金具を等間隔で並べていきます。
その後水平・平行をとりながら高さと位置を調整し、下地にビスで打ち付けていきます。
その後、角材をコの字の上に並べて横からビスで固定します。
~ハイロールの施工~
固定した角材の上からハイロールを張っていきます。
これもルーフィング等と同様に下り棟の場合軒先から順に張っていきます。
角材に張ったルーフィングを伸ばして、瓦に接着させます。
この際、専用のローラーでしっかりと密着させていきます。
~棟瓦の施工~
最後に棟瓦の施工です。棟瓦1枚1枚に対して専用のビスで
施工した角材に打ち付けていきます。
『乾式工法』と『湿式工法』の大きな違いは、
漆喰や南蛮、セメントなどを使用するかしないかというところです。
湿式工法とは水を使用する材料を使用する工法全般のことをいうので、屋根工事に限らずこれらの材料を使用する工法は全般に湿式工法に分類されます。
湿式だと、どうしても乾式に比べて屋根が重くなってしまいます。
これは、漆喰や南蛮、セメントを使用するのとのし瓦等を積み上げて棟を形成することに由来します。
乾式工法メリットは、漆喰などを使用しないで金具で固定するのでその分軽量になり、
地震の際揺れを軽減することができます。
デメリットは、既存の棟瓦を使用せず新たに瓦を用意しないといけないので、
その分費用が湿式に比べてかかってしまいます。
乾式工法についてここまで解説してきましたが、
ご不明な点などございましたら
『街の屋根やさん熊本』にお問い合わせください。
工務:有田
8時~20時まで受付中!
0120-81-9346