合志市ルーフィングのない瓦屋根に葺き直し工事でルーフィングを新設した場合の費用相場をご紹介

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施工事例
合志市ルーフィングのない瓦屋根に葺き直し工事でルーフィングを新設した場合の費用相場をご紹介

工事のきっかけ

合志市のN様より「築50年の木造住宅が半年くらい前から雨漏りしている」とご相談いただいたのが工事のきっかけでした。

北側の部屋が雨漏りしており、屋根にはセメント瓦が使用されていました。
通常、瓦屋根にはルーフィングが敷かれており、瓦の隙間から入り込んだ雨水も、ルーフィングで防水ができています。
しかし、雨漏り箇所の上部にある瓦をめくって見ると、ルーフィングが敷かれておらず、屋根の木下地が見える状態になっていました。

雨漏りはルーフィングが敷かれていない事が原因と考えられるため、N様には瓦を仮撤去し、ルーフィングを新設した上で瓦を戻す「葺き直し工事」をご提案し、工事のご依頼をいただきました。

合志市屋根葺き直し,雨漏り修理,その他の工事,屋根材(瓦)

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容: 屋根葺き直し,雨漏り修理,その他の工事,屋根材(瓦)

施工期間: 1日

使用材料: 改質アスファルトルーフィング（太陽印「レギュラー」）、水抜き加工済み桟木、シリコンコーキング

築年数: 50年

工事費用: 131,000円

ルーフィングが敷かれておらず雨漏りした瓦屋根

雨漏りが起きているのは1階北側の部屋で、まずはそのちょうど上部となる箇所を点検する事にしました。
屋根のセメント瓦は全体的に塗装が劣化し、苔やカビなどの発生が見られました。
セメントからできたセメント瓦には防水性がない為、定期的に塗装を行って防水性を保つ必要があります。
こちらのセメント瓦は長年塗装を行われておらず、かなりの劣化が見られました。

瓦を1枚めくってみると、本来あるはずのルーフィング（防水紙）がなく、屋根下地が見える状態になっていました。
本来瓦をめくるとルーフィングが張られているはずです。
ルーフィングは屋根材の隙間から入り込んだ雨水や、内部で発生した水蒸気が室内に侵入するのを防ぐ、いわば屋根防水の要です。
今回の雨漏りは、瓦の下にルーフィングがないことで発生したと言えます。
熊本地震後に瓦交換を行ったとおっしゃっていたため、その際にルーフィングを張られなかったと考えられます。

瓦葺き直し工事でルーフィングを新設します

今回は下屋（1階にかかる屋根）の9㎡程度の広さにルーフィングが敷かれていない事が雨漏りの原因だった為、N様には以下の工事をご提案し、工事のご依頼をいただきました。
・瓦の仮撤去（9㎡）
・野地板劣化箇所の補強
・ルーフィング張り
・瓦葺き直し

瓦の仮撤去

まずは既存の瓦を仮撤去します。
セメント瓦を一時的に取り外し、下地の状態を確認しました。
雨水の侵入で下地が腐食していれば補修を行いますが、今回は下地にはそこまで劣化が見られませんでした。
お見積りに下地補修を含めていましたが、下地の補修を行う必要がないとご説明しました。
お話合いの上、今回は下地補修を行わない代わりに、お見積りになかった壁の隙間補修などを行わせていただく事になりました。

下地に取り付けられている「桟木（さんぎ）」を撤去しました。
桟木とは、瓦を固定するための細長い木材です。
本来であればルーフィングの上から取り付けられるはずですが、こちらにはルーフィングが敷かれていなかったため、下地のバラ板に直接桟木が取り付けられていました。

ルーフィング新設

桟木を撤去して平らになった屋根下地に、ルーフィングを敷きました。
今回使用したルーフィングは太陽印の改質アスファルトルーフィングです。
改質アスファルトルーフィングは「ゴムアス（ゴムアスファルトルーフィング）」とも呼ばれ、耐久性・防水性が高い防水紙です。

水抜き加工済みの桟木を取り付け

ルーフィングの上から桟木（さんぎ）を取り付けます。
桟木には「ウォーターホール」と呼ばれる水抜き加工が行われた木材を使用します。
ウォーターホールがある事で、瓦の隙間から内部に雨が入っても雨水が留まる事なく流れるようになり、雨漏りや屋根材の劣化を防ぐことができます。

瓦の葺き直し

仮撤去していた瓦を葺き直しました。
瓦は下地に取り付けた桟木に引っ掛けて固定しています。
瓦に付着していた苔などは、葺き直す前に取り除いておきました。

コーキング工事

壁柱や屋根材との間に隙間ができている所があったため、コーキングで埋めておきました。
現状これらが原因で雨漏りが起きているわけではないですが、雨漏りの原因になりそうな所は全てコーキングで塞いでおきました。
【参考】屋根工事と雨漏り補修に必要なシーリングやコーキングの種類と使用法

葺き直しを行わなかった箇所の瓦をめくると、ルーフィングに亀裂が入っている所もあったため、コーキングを打って防水しておきました。
全体的に瓦を剥がして点検し、ルーフィングに穴あきや裂けがある所にはすべてコーキングを打っておきました。
これで全ての工事が完了です。

瓦葺き直し工事が完了しました

瓦の葺き直し工事が完了しました！
苔は取り除いたものの、元々使っていた瓦を再利用しているため、工事の前後で見た目にはそこまで違いはありません。しかし、屋根下地にルーフィングを取り付け、桟木も交換した事で、屋根の防水性や瓦の固定力が向上しています。
工事前はルーフィングがなく雨漏りしていましたが、これで雨漏りが解消されました（＾＾）

工事内容