八代郡氷川町|地震で倒壊した瓦屋根の棟をブルーシート養生
こんにちは、熊本県の屋根工事・屋根リフォーム専門店、街の屋根やさん熊本店です。
今回は、八代郡氷川町で熊本地震により被害を受けた瓦屋根のブルーシート養生の様子をご紹介します。
地震で最も被害を受けやすいのが、屋根の頂上部分にある「棟(むね)」です。
今回のお住まいでも、完全に倒壊したり、大きく湾曲するようにずれるなど、棟瓦に大きな地震被害を受けていました。
同じ地震の揺れを受けても、棟の施工方法によって被害の出方は大きく変わります。
この記事では、被害状況やシート掛けの対応とあわせて
棟の工法の違いや地震に強い棟工法についても解説しますので、瓦屋根にお住まいの方はぜひ参考にしてください。
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今回ご依頼をいただいたのは、八代郡氷川町の木造2階建て瓦屋根のお住まいです。
1年前に中古で購入されたばかりの物件でしたが、今回の地震で屋根が被災してしまったとのことで、点検とブルーシート養生のご依頼をいただきました。
屋根の構成は、
大屋根がセメント瓦、大屋根から一段下がった
下屋が陶器瓦という組み合わせでした。
下屋とは?
大屋根よりも一段低い位置に取り付けられた屋根のことです。1階部分の張り出しや玄関、縁側の上などに設けられています。
どちらの屋根も、大きな被害を受けていたのは
屋根の頂上部にある棟(むね)の部分でした。
下屋の陶器瓦の棟は、
地震の揺れで完全に倒壊していました。
積み上げられていた棟瓦(むねがわら)が崩れ落ちて屋根面に散乱し、棟の内部に詰められていた葺き土(ふきつち)がむき出しになっている状態です。
葺き土とは?
瓦を固定したり棟を積み上げたりするために使われる粘土質の土のことです。昔ながらの瓦屋根で広く使われてきました。
葺き土が露出したままでは、雨が降るたびに土が屋根の内部へ流れ込み、雨漏りにつながってしまいます。
また、倒壊した棟瓦が落下するリスクも高く、危険な状態です。
セメント瓦の大屋根|一見無事でも棟瓦がまとめて湾曲
一方、大屋根のセメント瓦は、一見すると被害が少ないように見えました。
しかし別の角度から確認すると、棟瓦が
緊結線(瓦をまとめる針金)で繋がれたまま、
まとめて大きく湾曲するようにずれていることが分かりました。
倒壊はしていないものの、棟全体が本来の位置から動いているため、
隙間からの雨水の浸入や、余震による落下の危険があります。
実際に、棟瓦がずれた部分のルーフィング(防水紙)は破れており、屋根下地の野地板が見えている状態でした。
ルーフィングが破れると、雨水が直接野地板に染み込み、室内への雨漏りに直結します。
被害状況をお客様にご説明したうえで、今回はブルーシートによる応急養生を行いました。
ただし、陶器瓦の下屋については、屋根の勾配が非常に急で、足場無しでシートを掛ける作業自体が危険すぎると判断しました。
無理な作業は職人の転落事故につながるため、お客様にも状況を丁寧にご説明し、今回はセメント瓦の大屋根のみ作業を行うことになりました。
※下屋は足場設置を含めた補修のお見積りを、後日提出することになりました。
大屋根では、湾曲してずれた棟をブルーシートで覆いました。
シートの上から棟をまたぐように土のうを配置し、強風でシートがめくれないようしっかりと固定しました。
ずれた棟瓦の落下と、隙間からの雨水の浸入を防止しています。
今回の大屋根のブルーシート掛けは、
55,000円(税込)で対応させていただきました。
ご自身でのブルーシート掛けは絶対におやめください!
ご自身で屋根の上の作業を行うと、転落の恐れもあり非常に危険です。必ず信頼できる専門業者にご依頼ください。
当店では地震で被害を受けた屋根のブルーシート掛けも対応しております。お問合せが殺到しており、訪問までお日にちをいただくこともありますが、一軒一軒確実に対応してまいりますので、まずはご相談ください。
無料点検だけでもOK!
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なぜ棟瓦は地震の被害を受けやすい?瓦屋根の弱点を解説
屋根の頂上である棟は、屋根の中でも特に地震被害が集中しやすい部分です。その理由は主に3つあります。
| 1.屋根の最も高い位置にあるため、揺れが増幅されやすい |  | 地震の揺れは建物の高い場所ほど大きくなり、屋根の頂上にある棟には最も大きな力がかかります。 |
| 2.瓦を「積み上げて」造られている |  | 棟は平部の瓦と違って屋根面に引っ掛ける構造ではなく、のし瓦や冠瓦を何段も積み重ねて造られています。 積み木を高く積んだ状態を想像していただくと分かりやすいのですが、横揺れに対してどうしても崩れやすい構造なのです。 |
| 3.経年劣化の影響を受けやすい |  | 棟を固定している葺き土や漆喰しっくいは、長年の雨風で少しずつ痩せて接着力が低下していきます。築年数が経過した瓦屋根ほど、地震の際に棟から崩れやすくなります。 |
同じお住まいの屋根なのに、下屋の棟は「完全倒壊」、大屋根の棟は「湾曲してずれる」と被害の出方が異なりました。
下屋の陶器瓦の棟は、葺き土と漆喰のみで棟瓦を積み上げる
湿式しっしき工法で施工されていました。
湿式工法とは?
葺き土や漆喰といった「水を含んだ材料」で瓦を接着しながら棟を積み上げる、昔ながらの工法です。
土の接着力だけに頼った構造のため、大きな揺れを受けると棟全体が崩壊してしまいます。
今回の下屋のように、棟が丸ごと倒壊してしまうのが特徴です。
一方、大屋根のセメント瓦の棟は、棟瓦全体を緊結線(針金)で巻いてまとめる
大回おおまわし工法で施工されていました。
大回し工法とは?
積み上げた棟瓦の外側を緊結線(銅線やステンレス線)でぐるりと巻き、棟全体をひとまとめに縛って固定する工法です。瓦同士が線でつながっているため、バラバラに崩れ落ちにくいのが特徴です。
緊結線で一体化されていたおかげで棟の倒壊は免れましたが、
棟を屋根本体にしっかり固定する構造ではないため、揺れによって棟全体が「まとめて」動き、大きく湾曲するようにずれてしまったのです。
現在は地震に強い「強化棟工法」「乾式工法」があります
湿式工法・大回し工法のどちらも、地震の揺れに対してはズレや倒壊が起こりやすい工法です。
そのため現在では、地震に強い棟の工法が主流になっています。
一般的なブルーシートの耐久性は3ヶ月〜半年程度が目安です。紫外線で劣化して破れたり、強風でめくれたりすることもあるため、養生後はできるだけ早めに本復旧の工事を計画されることをおすすめします。
地震が原因の被害は火災保険の対象外で、地震保険に加入されている場合のみ補償の対象となります。また、自治体から罹災りさい証明書の交付を受けることで、公的な支援制度を利用できる場合もあります。申請には被害状況の写真が必要になるため、点検時に撮影した写真はそのままご活用いただけます。
はい、棟の被害だけでも雨漏りにつながります。棟が崩れたりずれたりすると、内部の葺き土が露出し、雨水が屋根内部へ浸入する入口になってしまいます。すぐに雨漏りしなくても、下地の防水紙や野地板のじいたを傷める原因になるため、早めの応急処置が大切です。
地震で屋根が被災したら、まずは無料点検をご利用ください
この度の震災により「棟が崩れた」「瓦がずれた気がする」といったご相談を多くいただいております。
屋根の上は大変危険ですので、ご自身で登っての確認は絶対にお控えください。また、地震後は屋根の被害に付け込んだ悪質な訪問業者によるトラブルも増加していますので、十分にご注意ください。
街の屋根やさん熊本店では、地震で被災した屋根の点検・ブルーシート養生から本復旧工事まで、無料点検・無料お見積りで対応しております。
お問い合わせはお電話・またはメールフォーム(24時間受付)より、お気軽にご連絡ください。
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