熊本店発・建物の場所や方角の違いについて|日あたりが良い人気の南向きも『屋根の劣化速度』を早めてしまう
2023年2月15日更新
物件選びでは日当たりが良く南向きはやはり一番人気があります。
物件選びでは日当たりが良く南向きはやはり一番人気があります。
太陽の光が差し込み、洗濯物もよく乾き一日を通して明るいお部屋で過ごす事が出来ます。
みなさんは、同じ建物なのに劣化が発生している箇所や劣化速度に違いがあると感じた事はありませんか?
建物は立地条件や環境によって大きく変化し、日なたと日陰など方角によっても劣化症状に違いが出る事があります。
建物の部位で特に劣化速度が早いのが『屋根』になります。
屋根は365日、強い日差しや大雨・強風などの外的環境にさらされ日々ダメージが蓄積され一番傷みやすい箇所でもあるのです。
しかし、目視で劣化度合を確認する事が困難な箇所でもあるのです。
しかし、目視で劣化度合を確認する事が困難な箇所でもあるのです。
屋根が劣化する原因は様々ですが、一番大きな影響を与えているのが”紫外線”になります。
日なたと日陰でも、日なたの方が劣化の初期症状が早く出る可能性が高くなってしまうのです
▶屋根のメンテナンス・屋根工事・屋根リフォームはなぜ必要?
▶屋根のメンテナンス・屋根工事・屋根リフォームはなぜ必要?
1.方角による劣化症状の違い
方角や日なたと日陰などの環境の違いで、建物にもたらす症状は様々です
通り沿いや隣家、マンションなど日差しを遮る障害物がなく、日射時間が長い箇所にも色褪せが起こります。
反対に北側でも隣接している建物がなかったり、風通しが良く乾燥している環境であれば苔・藻・カビなどが発生しにくくなる事もあります。
反対に北側でも隣接している建物がなかったり、風通しが良く乾燥している環境であれば苔・藻・カビなどが発生しにくくなる事もあります。
2.屋根材素材別の劣化症状
2-1 スレート屋根
・屋根の素材 | ・詳細 |
『スレート屋根』 | スレートは大きく分けると『天然スレート』と『化粧スレート』の2種類になります。一般的な建物に多く使用されているのが、セメントで加工した屋根材の『化粧スレート』になります。デザイン性が高く、薄く軽量で耐震性に優れているます。屋根材の中では特にひび割れが起こりやすく、屋根の山・谷には屋根板金と呼ばれる金属の板が取付けられています。塗装の他にもひび割れの補修や、サビへの対処、場合によっては屋根材の交換等も必要になります。 |
2-2 劣化症状
『色褪せ』
主成分がセメントの為、防水性がなくスレートの表面には塗装されています。紫外線などで塗装が劣化すると塗膜の効果が切れ始め、色褪せの症状が出てきます。
既に、スレート自体が水分を吸収しやすい状態になっているサインです
『破損』
水分を含んだスレートは、膨張と収縮を繰り返す事で、少しずつひび割れが発生します。
放置するとヒビが大きくなり、割れや飛散が起こり被害が大きくなります。
ひび割れを見つけた場合は、症状が進行しない様に早めの補修を行いましょう。
『コケの繁殖』
防水効果が切れ、水分を吸収した状態になると、空気中に漂うコケの胞子が屋根に根付き繁殖します。
コケの繁殖はスレート自体を脆くする為、メンテナンスは高圧洗浄でコケを洗い流し塗装を行いましょう。
『棟板金の破損』
棟板金は屋根の頂上で屋根材を固定している板金で、スレートの屋根には必ず付いている部材です。
貫板(ぬきいた)と言う木材の上に棟板金を取付て釘で固定しています。
釘抜けが起ると雨水が内部に入り貫板が腐食し、棟板金の固定力の低下によって、強風時に飛散する恐れがあります。
抜けてきた釘は打込み、雨水が入らない様にコーキング等で釘頭を覆う補修をしてもらいましょう。
▶棟板金工事
▶屋根の板金が浮いていると言われたら?吸うべき対策と注意事項
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2-3 瓦屋根
・屋根の素材 | ・詳細 |
『瓦屋根』 | 屋根材の中でも厚みや重みがあり、昔から使用されている屋根です。 現在では、粘土瓦・セメント瓦・モニエル瓦等に分類され、それぞれのメンテナンス方法も異なり注意が必要です。 瓦は頑丈で、中でも粘土瓦は塗装の必要がありませんが、瓦を固定する接着剤の役割がある”漆喰”部分は、紫外線や風雨によって変色や崩れが起こりメンテナンスが必要です。 |
2-4 劣化症状
『割れ・ズレ・浮き』
耐久性が高い瓦ですが、強風や地震・飛来物の衝撃によって、割れ・ズレ・浮きが生じます。
このままでは、瓦が動きやすく他の瓦と干渉しやすくなる為、瓦の交換や瓦を元の位置に戻すなどの補修が必要です。
『歪み(たわみ)』
歪み(たわみ)は瓦屋根の重さからくる劣化症状です。
屋根材の間に隙間を生み、瓦のズレ等に繋がり、雨漏りや下地が腐食する危険性が高まります。
早急に工事が必要になります。
『漆喰の劣化』
漆喰は棟と瓦の間を埋め、瓦の下にある葺き土を風雨から守っています。
漆喰は10年に一度の周期でメンテナンスが必要と言われています。漆喰の劣化は瓦の固定力が弱まり、強風や地震時に棟瓦の倒壊や雨漏れの原因となる為、補修が必要になります!
2-5 金属屋根
▶金属屋根(ガルバリウムのチェックポイントとメンテナンス方法
金属屋根に劣化症状が見られた現地調査の様子
▶熊本市南区|錆が進行したトタンは塗装よりも張り替えがオススメ
▶上益城郡嘉島町にて事務所トタン屋根腐食による天井雨漏りの調査
金属屋根に劣化症状が見られた現地調査の様子
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・屋根の素材 | ・詳細 |
『金属屋根』 | 薄く加工した金属板で作られた屋根で、一般のご家庭から工場まで幅広く使われています。金属で出来ている為、サビが発生してしまい定期的な塗装でシッカリ保護しなければなりません!以前はトタン屋根が主流でしたが、現在は”ガルバニウム鋼板”が人気で、耐食性が高くサビにくい、他にも熱反射性に優れ多彩な塗装が可能などメリットが数多くあります。但し、絶対にサビない訳ではありませんので、定期的に塗装工事が必要です。 |
2-6 劣化症状
『色褪せ』
金属屋根の表面には塗装が施され、色褪せは塗装が弱ってきた証拠です。
色褪せだけでは直ぐに雨漏れは起こりませんが、そろそろ屋根塗装を考える時期でもあります。
『サビの発生』
表面の塗装が剥がれると、金属の表面に酸化鉄=赤サビが発生します。
赤サビは、腐食が進行しやすく鉄を劣化させる特性を持っています。赤サビの進行は屋根の穴開きや雨漏りの原因となる為、塗装が必要になってきます。
『屋根材の浮きや剥がれ』
金属屋根では”ハゼ”と言って、端と端の重なった部分を折り曲げる加工がされています。
ハゼ部分や釘・ビス留め箇所の緩みは屋根材の浮きや剥がれが起こる原因になります。
強風時には飛散する危険性が高く、早めの補修を検討しましょう。
強風時には飛散する危険性が高く、早めの補修を検討しましょう。
3.台風・大雨・猛暑・寒波の後は屋根チェックを行いましょう!
屋根は外壁よりも傷みやすくデリケートな場所でもあり、近年では、自然災害による建物の被害が多くなっています。
普段は気にしないからこそ一度、確認して見てはいかがでしょうか?
▶ご自分でできる悪天候後・地震後の屋根点検
・台風や大雨が過ぎた後
・35度以上の猛暑日が続いた後
・厳しい寒さが続いた後
上記の様な状況が続いた場合は、屋根の破損や劣化状況を確認するタイミングでもあります。・35度以上の猛暑日が続いた後
・厳しい寒さが続いた後
普段は気にしないからこそ一度、確認して見てはいかがでしょうか?
▶ご自分でできる悪天候後・地震後の屋根点検
4.物件選びでの方角を比較してみましょう!
物件選びでも、お部屋の方角を重視される方も多いのではないでしょうか。
春は、引っ越しや一人暮らしなど新たなスタートを始める季節でもあります。
生活スタイルによって変化するベストなお部屋の方角、皆さんはどちらのお部屋に向いていますか?
方角 | 日あたりの良さ |
南向き | 1日を通し日あたりが良い |
東向き | 朝方は日あたりが良い |
西向き | 夕方に日あたりが良い |
北向き | 1日を通し日あたりが良くない |
『日当たりが良く人気な南向き』
南向きの部屋は1日を通し日あたりが良く人気です。
洗濯物が乾きやすく、日中の日差しで部屋が暖められ夜は冷え込みにくいですが、フローリングや家具・カーテンが日焼けしやすいデメリットもあります。
『南向きのお部屋に向いている人』
・在宅時間が長い
・太陽光で洗濯物を乾かしたい
・冬場は暖かく過ごしたい
『朝日が心地よい東向き』
東向きのお部屋は、朝日が差し込み気持ちよく目覚める事ができます。
朝日でスッキリと目覚め、体内リズムが調整できるかもしれませんね。
午後は日が差し込まないので、夏場は涼しいですが、冬場は暗くなるのが早く光熱費が高くなる事もあります。
『東向きのお部屋に向いている人』
・午後はあまり部屋にいない
・夏の暑さが苦手
・朝早く起きる必要がある
・夏の暑さが苦手
・朝早く起きる必要がある
『夕方からお部屋が暖かい西向き』
西向きのお部屋は、午前中は間接光が入り午後になると日差しが入り、年間を通し暖かい部屋です。
冬場は室温が保つ事ができ暖かいですが、反対に夏場は室内温度が高くなりエアコンが必須です。
『西向きに向いている人』
・日中はあまり部屋にいない
・冷え性で冬は暖房をつけたままの方
・夜勤などで生活リズムが夜型
『直射日光は当たらないが夏場は涼しい北向き』
北向きのお部屋は、直射日光が当たらないので洗濯物が乾きにくく、換気に気を付けなければなりません。
ただ、周囲の建物に反射した柔らかい間接光が入り、日中の在宅時に作業をするのに丁度良い明るさです。
『北向きに向いている人』
・暑さが苦手で夏場は涼しく過ごしたい
・家具やカーテンの日焼けを避けたい
・家賃を抑えたい
・夜勤などで生活が夜型
北向きのお部屋は、直射日光が当たらないので洗濯物が乾きにくく、換気に気を付けなければなりません。
ただ、周囲の建物に反射した柔らかい間接光が入り、日中の在宅時に作業をするのに丁度良い明るさです。
『北向きに向いている人』
・暑さが苦手で夏場は涼しく過ごしたい
・家具やカーテンの日焼けを避けたい
・家賃を抑えたい
・夜勤などで生活が夜型
5.まとめ
方角や環境の違いによって屋根の劣化症状にも違いがあります。
建物の構造・周辺環境・日照時間・風通しなど、建物を取り巻く全ての環境が劣化症状に関わって来るのです。
屋根は建物の中でも重要な部位であり、常に健康な状態にしておかなければなりません。
その為には、強風や大雨の後は無料点検などを利用して、業者さんに確認してもらうと安心です。
街の屋根やさん熊本店では、点検・見積書作成は無料で行っていますので、是非ご利用下さいませ。
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