これは『結露?』or『雨漏り?』どちらか分る見分け方をご紹介
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季節も夏から秋へ移り変わり、過ごしやすい季節となりました。。
ろそろ衣替えや暖房器具の用意など・・・主婦,主夫の皆さんは忙しく家事をこなされているのではないでしようか
外気と室内の温度差ができると・・・

『窓の周りに水滴がついている』『天井が湿っている気がする・・?』などのご経験はありませんか
住まいで起こる水関係のトラブル『結露』に『雨漏り』は一見、症状はよく似ていますが中身は全く別物です。
正しく直して、快適な暮らしを手に入れましょう
今回のコラムでは見た目が分かりづらい『結露』と『雨漏り』の見分け方についてご紹介させていただきます
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『結露』 | 空気中の水分が冷やされる事で起こる現象。
身近な結露で言えば、冷たい物を注ぐとコップの外側が濡れてくる事です。
住まいでは、主に室内と外の温度差によって起ります。 |
『雨漏り』 | 屋根・外壁の隙間から雨水が入り込み起こる症状。
住まいのどこかで不具合が起っている状態です。 |
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『結露』と『雨漏り』を見分けるポイントは2つです
まずは、発生する時期がいつか!そして、どこで発生するか(場所・範囲)!です。
お住いで気になっている水濡れや湿り気はどの様になっていますか

確認してみましょう


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『結露』 | ・秋~冬にかけての寒い時期
・室内に暖房を入れた時
・窓ガラスや壁一面など広範囲に発生する
・換気を行うと改善する |
『雨漏り』 | ・季節は関係なく、台風や雨の日などに発生する
・窓枠やサッシ、壁や天井の部分的に発生する
・室内がカビ臭いなど建物内部にも影響が出る
・換気を行っても状況は変わらない |
『結露』と『雨漏り』は、水濡れがどのタイミングで発生するか!で大体は判別が可能です。
秋~冬にかけて寒い時期のみに水滴等が発生の場合は『結露』でしょう!
暖房をよく使用し、換気が十分ではなく湿気が溜まりやすい室内は発生しやすくなります

反対に季節は関係なく雨の日等に水濡れが起こる場合は『雨漏り』の可能性が高くなります
どの辺りでどの位水漏れは発生するのか!も特定の目安となります。
壁・窓ガラスの表面・サッシ全体など広範囲に水濡れする場合は『結露』の可能性が高くなります
窓ガラスの窓枠・サッシや壁の一部などの限定された範囲に水滴などが出てくる場合は、『雨漏り』を疑いましょう
水濡れ箇所が換気しても乾かない時は、雨漏りの可能性が高いでしょう


雨漏りは室内に症状が現れるまで、建物内部に雨水が伝っており湿気がこもり『クロスの黒ずみ』『カビ臭い』が起れば
雨漏りに間違いありません


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結露だった場合の対処法は・・・
『換気・除湿で湿気を減らす』『断熱をして冷たい空気を家の中に入れない』ことです。
すぐにできるのは、やはり『換気』や『除湿』をする事によって室内の湿気を軽減する方法です。
普段の生活で取り入れやすい対策をご紹介させていただきます
〖結露の防止・湿気対策〗
・除湿剤(押入など狭い所),除湿器(部屋全体)を設置
・暖房はエアコンやオイルヒーターなどの電気式暖房器具の使用
・湿気を追い出す為に換気扇を回す(特に料理中・入浴中・室内干し)
・食器用洗剤で拭き上げる(汚れを拭き上げてから使用,約10~20倍に水で薄める)
窓ガラス一面に水滴が付いている事があれば、結露かもしれませんので一度、
上記の対策を試してみてはいかがでしょうか
室内と外気の気温差によって結露は起こってしまうので緩和する為に、
便利グッズでの簡易的なものから工事までご紹介させていただきます
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『窓下・専用ヒーター』
窓の下に置き空気を温めて、窓ガラスにできる結露を抑制してくれます。
また、トイレや机の下などの狭いスペースで、足元専用のヒーターとしても幅広く活用する事ができます
『結露防止・断熱シート』
断熱効果のあるシートで、窓やドア用のものがあり、手軽にご自身で貼る事が可能です。
窓やサッシから伝わってくる冷気の軽減ができ、防寒対策にもなりますよ。
『二重窓(内窓)』
内側にもう1枚窓を設置し二重構造にするリフォームになります。
二重構造・窓の空間に空気層ができるので、冷気の侵入を防ぎ結露の防止になります。
使用するガラスやサイズによって費用に違いがありますので、業者さんに確認が必要です。
『屋根・断熱工事』
夏は日射熱の侵入を防ぎ、冬は熱を逃げにくく暖かい部屋を保つ事ができます。
外気からの急激な温度変化がなくなり、断熱する事で結露対策にもなります。
施工方法は、屋根裏(内側)に断熱材(グラスウールetc)を吹付ける方法と、屋根の改修に合わせて屋根の上側(外側)に断熱材を施工する方法があります。
雨漏りが発生した場合は、まずは専門の業者さんに連絡をして現状を調査してもらいましょう
『専門業者へ現地調査依頼』➯『原因調査』➯『雨漏りの修理』の手順で直していきましょう
”雨漏り”と言っても雨水の侵入口は一つとは限りません!
天井や壁などに”雨染み”となって現れるまでには、たくさんの構造内部を伝ってくる為、プロの業者さんでも、”雨漏り箇所の特定”は安易な物ではありません
目視だけでは特定が出来ない場合は、別途費用がかかる事がありますが専門の調査が必要な場合もあります。
雨漏りには、どのような調査があるのでしょうか??
調査方法 | 詳細 |
『目視調査』 | 目で見て現状を確認する方法です。
屋根のズレや歪み,外壁のひび割れなど、目で確認できる範囲内で行います。 |
『散水調査』 | 雨漏りが疑わしい箇所にホースで水を撒いて、室内に漏水が発生するのかを確認します。
雨や暴風雨と同じ状況を作る事によって、雨漏り箇所の特定が可能です。
※調査時に使用する水道につきましては、お客様宅の水道をお借りします。 |
『発光液調査』
| 紫外線(ブラックライト)を当てると光る塗料を水に混ぜて、雨漏りの原因になりそうな箇所に流す調査です。
浸透した箇所に様々な色に変えて見せる事で、侵入経路を突き止める事ができます。
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『赤外線・サーモグラフィー調査』 | 赤外線を検知するカメラを使用し、建物の温度を測定する調査です。
水が浸透している箇所は温度が低く、水の浸透が鳴り箇所は反対に高くなり、温度の違いによって雨漏り箇所を見つけ出す事ができるのです。 |
『屋根下地材の腐食』
瓦の劣化や破損の放置があれば、建物内部に雨水の浸入を許してしまいます
屋根下地材(野地板)には木材が多く使用されています。
雨水が浸透する事で木材に腐食がみられ突然、大雨の時に雨漏りが起ってしまう事があります
『屋根下地材張り替え工事』
腐食していた屋根下地材の『野地板』『ルーフィング(防水紙)』『桟木』は全て新しく張り替え、屋根下地補修工事を行いました

使用した野地板は・・・耐震性や耐風性が優れている『構造用合板』を使用しました。
『瓦のズレや歪み』
台風時の強風や地震などの揺れが原因となって、瓦のズレや歪みが発生します
また建物の近くに線路などがあれば、電車の振動などで瓦が少しずつズレてしまう事もあるので注意が必要です
『既存瓦・葺き戻し』
瓦の葺き戻しは、屋根に取付られている瓦を丁寧に撤去し、屋根下地材(野地板等)の補修を行ってから、撤去した瓦を元に戻す工事になります
これで瓦のズレや歪みが解消され、雨漏りの心配がなくなりました

『棟板金飛散』
棟板金は下地材の貫板(ぬきいた)に向かって釘で固定されています。
経年劣化によって釘の錆びや浮き、貫板の腐食などが起り固定が緩む事で飛散が発生します
※棟板金・・・スレートや金属屋根の頂
上部分に被せる金属板
『棟板金取付工事』
棟板金の被害状況によって施工方法は様々です。
上記画像の場合は・・・
・棟棟板金→破損もなく既存の棟板金が使用可能
・貫板→腐食していた為新しく設置が必要
・・・施工手順は・・・
新しい貫板を設置→既存の棟板金を取付→
棟板金をビスでシッカリ固定→棟板金取付工事完了
棟板金の固定は釘を使用せず、錆びにくく抜けに くい"ビス"を使用しました。
『漆喰の劣化』
漆喰の劣化は、瓦の固定力が弱まり動きやすくなる為ズレが生じ、瓦同士が干渉し合う事で割れや欠けも発生しやすくなります
漆喰は頑丈で寿命も長いですが、
屋根からポロポロ白い物が落ちてきたら、それは
漆喰が劣化していますので
メンテナンスを行いましょう


『漆喰塗替え工事』
今回の漆喰工事は、既存の古い漆喰をキレイに取り除いてから新しい漆喰に塗替えていきます

漆喰が塗替えられ、瓦の固定力も上がり雨水から建物を守ってくれる事でしょう

使用されている漆喰は・・・特殊なシリコンや防水材が使用され、雨水に強く壊れにくい特性がある『南蛮漆喰』を使用しました。
『外壁のひび割れ』
外壁のひび割れ箇所から雨水や湿気が入り込むと、外壁内部が腐食する可能性が高くなります
画像の様に、窓周辺にひび割れがあると雨水が窓枠を伝い内部に侵入する恐れがあります

『雨樋の不具合』
雨水がうまく排水されない状況が続くと、建物自体が損なわれ気付けば大掛かりな工事に繋がってしまいます
・・不具合の原因は・・
・落葉やゴミの詰まり
・雨樋の傾斜不足
・台風などで雨樋の外れや破損
建物の中では地味な部分ですが、建物を守る上では重要な枠割を担っているのです
『ベランダ防水の劣化』
ベランダは傾斜がなく、防水塗装を行わないと水が溜まりやすく、床材に水分が浸み込み雨漏りが発生してしまいます

”こんな症状が見られたら要注意
” ・塗膜の剥がれやひび割れ
・表面に水ぶくれの様な膨れ
・水が溜まる
建物を健康に保つ為には、適切な時期にベランダ防水を行う必要があります
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今回のコラムでは、『結露』と『雨漏り』の違いについてご紹介させて頂きました。
『結露』と『雨漏り』を見分けるのは・・・
”時期=いつ発生するのか” ”場所・範囲=どこで発生するか”をチェックしてみて下さい。
結露と雨漏りのどちらも正しい対策と予防が必要です

みなさんが、大切なお住いで長く快適に暮らし”水”から守る為にも、小まめに点検やメンテナンスをしてあげましょう
~街の屋根やさん・熊本店~
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