熊本は『セメント瓦』の発祥の地|セメント瓦の特徴や劣化症状に合わせたメンテナンス方法をご紹介します!
2023年1月11日更新
築年数の経過と共に、屋根瓦の色褪せなどが気になっている!っている事はありませんか?
築年数の経過と共に、屋根瓦の色褪せなどが気になっている!っている事はありませんか?
街の屋根やさん熊本店にも、熊本発祥のセメント瓦の補修や点検のご依頼を多く頂いています!
『セメント瓦』は、その名の通り”セメント”を成形して作られた瓦になります。
耐用年数が長く耐久性に優れているのが魅力の一つですが、現在は生産が殆どされていない為、メンテナンスの際は他の瓦に比べ注意が必要です。
今回のコラムでは、『セメント瓦の特徴』『メンテナンスが必要な劣化症状』『メンテナンス方法』などをご紹介させて頂きますので、ご自宅の瓦の状態にあった最適なメンテナンス方法を見つけてみましょう。
1.セメント瓦について
1-1 セメント瓦の特徴 【長所】
『耐用年数が長い』
セメント瓦の耐用年数は、現在主流となっているスレートや金属屋根が20~30年程度に比べ、30~40年と長い事が魅力の1つでもあります。
セメント自体が固く厚みがあって頑丈なので、メンテナンスを行うと更に長持ちさせる事が出来ます。
セメント自体が固く厚みがあって頑丈なので、メンテナンスを行うと更に長持ちさせる事が出来ます。
屋根材 | セメント瓦 | スレート | 金属屋根 |
---|---|---|---|
耐用年数 | 30~40年 | 20~30年 | 20~30年 |
『優れた耐火性』
セメント瓦の主原料でもある”セメント”が、”不燃材料”で火に強く耐火性に優れています!
近隣で火災が起こっても、燃え広がりにくく安心です。
1-2 セメント瓦の特徴 【短所】
『定期的に塗装が必要』
セメント瓦は、10年を目途に塗装が必要です!
セメント自体に防水性がなく、表面に塗装を施す事で防水効果を持たせています。
しかし、経年劣化で防水効果が弱まるとセメント瓦に雨水が染み込み、建物内部に雨水の浸入を許してしまいます。
内部に湿気が溜まった状態が続くと、木材の腐食やカビが発生し、建物の寿命を縮めてしまう恐れがあります!
『衝撃に弱く割れやすい』
材料に使われているセメントは、比較的割れやすい性質があり、セメント瓦は小さな衝撃でも割れてしまう事があります。
割れた場合は、差替えやコーキングを充填して補修を行います。
2.メンテナンスが必要な劣化症状
街の屋根やさん熊本店で行ったセメント瓦屋根の現地調査
▶宇土市 老朽化で雨漏りが心配なセメント瓦屋根に葺き替えをご提案
▶菊池郡大津町で雨漏り被害の現地調査を行いセメント瓦に問題発見
▶熊本市南区で購入した中古住宅を調査するとセメント瓦各所に問題が!
▶宇土市 老朽化で雨漏りが心配なセメント瓦屋根に葺き替えをご提案
▶菊池郡大津町で雨漏り被害の現地調査を行いセメント瓦に問題発見
▶熊本市南区で購入した中古住宅を調査するとセメント瓦各所に問題が!
2-1 【色褪せ】や【コケ】
『色褪せ』
新築時には綺麗に色づいていたセメント瓦も、紫外線や風雨に晒され、時間の経過と共に色褪せてしまいます。
これは、塗装が劣化している初期症状になります。
すぐに雨漏りなどは起こりませんが放置は危険です。
すぐに雨漏りなどは起こりませんが放置は危険です。
専門業者へ点検を依頼しましょう。
『コケ』
長年、風雨や紫外線を浴びると、表面の塗装が劣化し水を弾かなくなってしまいます。
水分を吸収しセメント瓦自体が湿った状態になると、画像の様にコケが繁殖します。
放置すると根を張り、瓦自体も耐久性が大きく低下する為、コケを除去し塗装が必要です!
▶屋根や外壁の劣化を促進させる苔・藻・カビの放置は絶対ダメ
▶屋根や外壁の劣化を促進させる苔・藻・カビの放置は絶対ダメ
2-2 【瓦の割れやズレ】
『瓦の割れやズレ』
厚みがあるセメント瓦も、経年劣化で雨水を吸ってしまうと膨張し乾くと収縮する為、負荷が掛りひび割れが起ってしまいます。
塗装の防水性が切れた状態で放置すると、ひび割れが広がり画像の様に割れやズレが発生します!
3.メンテナンスの方法
3-1 【部分補修】
瓦の軽微なひび割れ等がある場合は、部分補修を行います。その際は、弾力性があり地震の揺れや強風などの緩衝材の役割があるコーキングで補修を行います。
▶軽微な屋根の補修もお任せ下さい
▶軽微な屋根の補修もお任せ下さい
3-2 【塗装】
防水性が弱まり表面の劣化や、屋根塗装を行ってから10年~15年が経過している場合は、塗装が必要です。
塗装を行わなければ、雨水が染み込み屋根や建物自体の耐用年数が縮み、大掛かりな工事が必要になってしまいます!
定期的に塗装を行う事で、建物を長持ちさせましょう。
▶屋根・外壁塗装で防水性を回復させる
▶屋根・外壁塗装で防水性を回復させる
3-3 【葺き替え】
セメント瓦の劣化が激しく、耐用年数を超えている場合は、葺き替えが必要です。
瓦全体の耐久性が低下しており、塗装や補修を行っても元の様に耐久性を維持する事が難しくなります。
現在は、費用やメンテナンス性に優れた、軽量なスレートやガルバニウム鋼板などの屋根材が多く普及しています。
お住いの地域環境や気候、メンテナンスサイクルを考慮した上で、最適なものを選択しましょう!
▶屋根葺き替えで不安を解消しませんか?
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4.まとめ
昭和30年~平成10年頃までは、九州や四国地区などの多くのお宅で『セメント瓦』が使用されていました。
今ではよく使用されている『陶器瓦(粘土)』はと言うと、当時は高価な瓦だった為、手が届きにくい瓦でした。
今ではよく使用されている『陶器瓦(粘土)』はと言うと、当時は高価な瓦だった為、手が届きにくい瓦でした。
しかし、平成10年頃から陶器瓦(粘土)の価格が下がり、”メンテナンスフリー”と言う売り文句で一気に普及し、セメント瓦とのシェアが逆転しました。
時代の流れと共に、陶器瓦(粘土)へと変わってしまいましたが、『セメント瓦』は日本の生活を支えてくれた立派な瓦と言えるでしょう♪
この瓦と高い建築技術で、50年以上経過したお家が今も立派に存在しているのだと思います。
この瓦と高い建築技術で、50年以上経過したお家が今も立派に存在しているのだと思います。
住まいに携わっている私達業者は、日々新しい屋根材などが誕生する中、”屋根材”や”技術”、そして最適なメンテナンスを見極め、お客様にご提案しなければならない!と思っています。
街の屋根やさん・熊本店でも、お住いの点検を初め、補修や塗装・屋根の葺き替えなど多岐にわたりご対応しております。お住いで何か気になる事があれば、いつでもご連絡下さいね♪
▶メールでのお問い合わせは24時間受付ています
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