熊本市中央区で屋根の棟板金が台風で落下した！棟板金が浮きやすく台風被害を受けやすい原因は？
台風の際に大きな音が鳴ったそうで、落ち着いてから外に出て確認すると、板金が落下していたそうです。
今回は３階建ての為、屋根に上って調査は行いませんが、落下した棟板金を確認します。
※車両手配費をいただきますが、高所作業車で屋根調査を行う事もできます。
こちらは「棟板金（むねばんきん）」と呼ばれる屋根の頂上に取り付けられる板金です。
幸い、人的被害や近隣住居にも被害はなかったようですが、こんなに大きな板金が屋根から落ちてぶつかってしまえばケガだけでは済まないかもしれません。
棟板金は様々な要因から浮きが起きやすく、台風被害を受けやすいパーツなのです。
▶【参考】台風被害で棟板金が剥がれ落ちた現場
屋根の棟板金はなぜ浮きが起きやすいのでしょうか？
棟板金が浮きやすいのは、様々な原因があります。
まずは棟板金が浮きやすい理由をご紹介します。
棟板金が浮きやすいのは、様々な原因があります。
まずは棟板金が浮きやすい理由をご紹介します。
| 熱膨張によって釘が浮く | 棟板金は金属製である為、気温の変化に伴って膨張と収縮を日々繰り返します。 棟板金の熱膨張で釘穴が狭くなり、釘が押し出される事で、釘が徐々に浮いていき、棟板金の固定力が落ちてしまいます。 |  |
| 貫板の劣化 | 棟板金は下地木材の「貫板（ぬきいた）」に釘を打って固定されています。 しかし、水分が入ったり、経年劣化する事で貫板が劣化し、釘を留めておく力がなくなってしまいます。 |  |
| 高所で風の影響を受けやすい | 棟板金は風の影響を特に受けやすい屋根の頂上部分に取り付けられています。 釘浮きや貫板の劣化で少し棟板金が浮いた状態だと、風のあおりを更に受けやすくなる為、どんどん浮きが悪化していきます。 |  |
落下した棟板金を確認すると、釘を上から打つ「脳天打ち」で固定されていました。
棟板金には脳天打ちを行うと釘が浮いたり抜けた際に隙間から雨水が入るリスクが高い為、行ってはいけない施工方法です。
脳天打ちが原因で、下地木材の貫板も劣化しやすくなり、棟板金が剥がれ落ちた可能性も高いです。
雨漏りや下地が劣化するリスクを下げる為、棟板金の釘は必ず横方向に打って固定します。
▶【参考】脳天打ちやコーキング切れが原因で棟板金が剥がれた現場
棟板金には脳天打ちを行うと釘が浮いたり抜けた際に隙間から雨水が入るリスクが高い為、行ってはいけない施工方法です。
脳天打ちが原因で、下地木材の貫板も劣化しやすくなり、棟板金が剥がれ落ちた可能性も高いです。
雨漏りや下地が劣化するリスクを下げる為、棟板金の釘は必ず横方向に打って固定します。
▶【参考】脳天打ちやコーキング切れが原因で棟板金が剥がれた現場
落下した棟板金は落下した衝撃で折れてしまっていました。
棟板金が外れていても、折れや損傷、錆びがなければ取り付け直す事もできます。
しかし、このように折れていると再利用する事はできない為、新しい棟板金に交換する必要があります。
▶【参考】落下した棟板金に錆びが進行して棟板金交換工事を行った現場
棟板金が外れていても、折れや損傷、錆びがなければ取り付け直す事もできます。
しかし、このように折れていると再利用する事はできない為、新しい棟板金に交換する必要があります。
▶【参考】落下した棟板金に錆びが進行して棟板金交換工事を行った現場
今回は屋根の棟板金が全部剥がれ落ちたのではなく、部分的（２枚分）が剥がれ落ちていました。
恐らく屋根に残った棟板金も釘浮きや貫板の劣化が起きていると考えられる為、できれば棟板金の全面交換がお勧めです。
しかし、お客様は「できるだけ工事費用を抑えたい」とご希望されていた為、落下した２枚分の棟板金交換工事をご提案しました。
棟板金は住宅の中でも台風被害を受けやすく、大型台風が通過すると「屋根の板金が落ちてきた」「屋根の板金が風に煽られてバタバタと音がする」という棟板金関連のご相談をいただく事も多くあります。
棟板金は高い所に取り付けられている為、普段目にする事は少ないのですが、台風や突風で落下すれば大きな事故に繋がります。
落下を予防するのは定期的に点検・メンテナンスを行う事が一番です。
屋根の現状を把握する為にも、街の屋根やさん熊本店の無料屋根点検をご利用くださいね。
▶屋根の板金が浮いていると言われたら？するべき対策と注意事項
棟板金は高い所に取り付けられている為、普段目にする事は少ないのですが、台風や突風で落下すれば大きな事故に繋がります。
落下を予防するのは定期的に点検・メンテナンスを行う事が一番です。
屋根の現状を把握する為にも、街の屋根やさん熊本店の無料屋根点検をご利用くださいね。
▶屋根の板金が浮いていると言われたら？するべき対策と注意事項
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