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現場ブログ
熊本市南区台風で棟板金が剥がれ落ち波板や屋外フードにも被害

こんにちは、街の屋根やさん熊本店です。
この度の台風１４号では熊本県内にも多くの被害を受け、当店にも多くのご相談をいただいております。
被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げますと共に、私共でお役に立てる事があれば何なりとご相談くださいませ。

▶メールでのお問合せはこちら（２４時間受付中）

本日は熊本市南区で『台風で棟板金が落ちてきた』とご相談いただき現地調査を行った様子をご紹介します。
棟板金だけでなく下地の貫板も剥がれ落ちており、棟板金が落下した衝撃で屋外換気扇フードやカーポート屋根も割れるなど多くの箇所に台風被害を受けていました。
このまま放っておくと雨漏りなど二次被害にも繋がる為、各所補修工事を行うようにご提案しました。

▶台風や地震の後は屋根にのぼらないこと、災害便乗商法に注意すること

台風１４号で剥がれ落ちた棟板金の現地調査

今回は熊本市南区のお客様より、
『台風で棟板金と下地木材も剥がれ落ちた』
とお問合せいただき、現地へ急行しました。

敷地内には剥がれ落ちた棟板金が保管されていました。
こんな大きくて硬い板金が落下してきたと思うととても怖いですし、今回の台風の凄まじさが分かりますね。
▶その台風による屋根への被災、予防できたかもしれません

貫板（ぬきいた）も落下していました

貫板（ぬきいた）も剥がれ落ちていました。
貫板は棟板金を固定する下地木材ですが、黒く変色して木の痩せも見られる為、固定力が弱まって剥がれやすくなっていたと考えられます。

棟板金が落下した事で換気扇フードやカーポートも割れていました

棟板金が落下した際の衝撃で、屋外換気扇フードやカーポートの波板屋根も割れていました。
思いもよらず被害が大きくなってしまいましたが、ご家族や近隣住民にケガがなかったのは不幸中の幸いかもしれません。

屋根の上も調査しました

梯子をかけて屋根に上り、しっかり状況を調査します。

隅棟１本が全て剥がれ落ちていました

隅棟のうち１本が全て棟板金、貫板ともに剥がれ落ちていました。
剥がれた箇所は屋根に隙間が開いている状態なので、このままでは室内の雨漏りにも繋がります。
実は、台風被害のご相談で最も多いと言えるのが、今回のような棟板金の飛散なのです。なぜ棟板金は剥がれやすいのでしょうか？

棟板金が剥がれやすい理由

棟板金が飛散しやすい理由

①熱膨張で釘が抜けやすい
棟板金は金属製の為、昼間と夜の気温差で膨張と収縮を繰り返します。その度に棟板金を固定している釘が押し出されて少しずつ浮いていき、棟板金の固定力が下がり、剥がれに繋がるのです。釘からビスに打ち替える事で抜けを軽減できます。
②貫板の劣化
木材の貫板は経年劣化で痩せてボロボロになり、釘やビスを留めておく力が下がる為、約１０年ごとくらいに貫板の交換を行う必要があります。劣化しにくい樹脂製の貫板を使用するのも有効です。
③風を受けやすい場所にある
棟板金は屋根の頂上にある為、屋根の中でも風の影響を大きく受ける場所です。釘抜けや貫板の劣化がある棟板金は、台風でも剥がれてしまう事が多いのです。

屋根の中でも棟板金は特に剥がれ・飛散が起きやすい部材である為、やはり定期的な点検やメンテナンスが重要です。少なくとも台風が来る前、そして台風が過ぎた後にも点検を行っておくことをおススメします。

▶棟板金の飛散がご心配な方へ、棟板金交換工事でお悩み解決！

他の棟板金も錆びている

台風で剥がれなかった棟板金も錆びが進行していました。

金属製である棟板金は、表面のメッキが劣化したり傷つくと錆びが一気に広がります。
錆びが軽微であれば、錆びを落としてから塗装でも補修できますが、ここまで錆びが進行していると新しく交換した方が良さそうです。

スレートの剥がれ

屋根材であるスレートにも剥がれている所がありました。

台風で落下しなかったのが幸いですが、このままではいつ落ちてくるか分かりません。
屋根全体的に苔や藻、色褪せが見られる為、経年劣化で強度が落ちていたようです。
スレートは表面塗膜が劣化すると防水性や強度が落ちてしまう為、約１０年程で塗装メンテナンスを行う必要があります。
▶屋根塗装・外壁塗装で屋根と外壁の防水性を回復させる

現地調査が完了！補修工事をご提案

熊本市南区での剥がれ落ちた棟板金の調査が完了しました。
棟板金が剥がれ落ちた事で、カーポート屋根や屋外換気扇フードなどにも被害があり、剥がれなかった棟板金にも錆びが見られ、屋根スレートも全体的に劣化していました。
お客様にお写真を見ていただき、被害を受けた箇所の補修工事をご提案しました。

ご提案内容
・棟板金と貫板の交換工事
・割れたスレートの補修
・カーポート波板張り替え
・屋外フード交換

▶後日行った工事の様子はこちら

台風後の屋根点検もお任せください！

台風で特に剥がれや飛散がなくても、点検を行うと棟板金が浮いていたり、剥がれ落ちる寸前になっていたという事もあります。

『うちは特に台風被害がなくてよかった』と安心せず、今回のような大型台風の通過後には屋根点検を行う事をおススメします！
棟板金は屋根の中でも特に浮きや剥がれが起きやすい為、悪徳業者のターゲットにもなりやすい箇所です。
突然の訪問業者は屋根に上がらせず、きちんと調べたうえで適正な工事を行ってくれる業者を選ぶようにしてくださいね。

▶屋根の板金が浮いていると言われたら？するべき対策と注意事項