建物詳細　木造平屋建て住宅
築年数　　約２０年
屋根材　　カラーベスト（スレート）
相談内容
中古で購入した物件の屋根リフォームを考えている。
どのような工事を行えばいいのか分からないので、屋根調査をして工事を提案してほしい。

ロッジのような雰囲気の素敵なお家ですね。
これから住み始められるそうで、入居前に屋根リフォームをしておきたいとの事でした。
まずは屋根調査を行ってから適切なリフォームをご提案させていただきます！
▶失敗しない屋根リフォームのコツ

屋根にはひび割れがあり、鼻先（軒先）には苔や藻が多く発生していました。

塗膜が劣化した屋根材は水はけが悪くなっている為、水分が多く苔や藻、カビなどの胞子が根を付けて繁殖しやすい環境なのです。
苔や藻は見た目が悪くなるだけの問題ではありません。
苔や藻が生えた部分は雨水が停滞しやすくなり、屋根材のダメージを加速させる原因にもなります。
高所での洗浄は非常に危険な為、専門業者に依頼の上、洗浄・塗装メンテナンスを行ってもらう事をおススメします。
▶屋根や外壁の劣化を促進させる苔・藻・カビの放置は絶対ダメ

高圧洗浄で汚れや古い塗膜を取り除いてから塗装を行い、塗膜を再形成するメンテナンス。
基本的に下塗り、中塗り、上塗りの３度重ね塗りを行い、しっかり膜厚を持たせます。
ひび割れなどがあれば塗装前に差し替えてから塗装します。
▶屋根塗装・外壁塗装の塗料についての基礎知識
▶当店で屋根塗装メンテナンスを行った様子

メリット

・防水性、美観性が復活する。
・他のリフォーム方法に比べて安価。
・廃材が出ないのでエコロジー。

デメリット

・屋根材の寿命が延びるわけではない。
・割れや反りが広範囲であったり、寿命を迎えたスレートには施工できない。
・他のリフォーム方法に比べて若干工期が長い。

現在の屋根を剥がさず、上から新しい屋根材を重ねる工法。
二重屋根になるのが特徴で、重ね葺き工法とも呼ばれます。
軽量であるスレートや金属屋根にのみできる工事で、重量の大きい瓦屋根にはカバー工法はできません。
▶カバー工法について
▶当店でカバー工法を行った様子

メリット

・二重屋根になる事で防音性、遮熱性が向上する。
・屋根を剥がさないので工事中もいつも通り生活でき、工期も短い。
・廃材がほとんど出ないので解体処分費がかからずエコロジー、エコノミー。

デメリット

・屋根の劣化具合によっては施工できない場合がある。
・瓦屋根には施工できない。また、上から重ねる屋根材もどれでも選べるわけではない。
 ▶スレート屋根へのカバー工法の選択肢
・屋根が若干重くなる。

今ある屋根を解体・撤去し、新しい屋根材を敷き直す工事。
屋根リフォームの中では一番規模が大きい工事です。
下地の防水紙や野地板もメンテナンスできる為、屋根を新築するイメージです。
▶屋根葺き替えについて
▶当店で葺き替え工事を行った様子（瓦→コロニアル）

メリット

・次のメンテナンスまでの期間が長くなり、建物の寿命を延ばす事にも繋がる。
・どんな屋根にもできる施工方法。
・屋根を軽くする事ができ、建物の耐震性が上がる。

デメリット

・屋根リフォームの中でも大規模になる為、費用がかかる。
・大量の廃材が出る為、撤去費用・処分費用共に高くなる。（アスベストを含む屋根材の場合は更に高額になる）
・工事中の埃が多く、解体音も大きい。

今回のお客様にもリフォーム方法をご案内し、お話合いの上、屋根塗装とカバー工法、３通りの工事をご提案しました。
ご提案内容
①割れの差し替え+屋根塗装
②カバー工法（下地+コロニアル施工）
③カバー工法（横暖ルーフ）