菊池郡菊陽町強化棟取り直しと葺き直しで地震でズレた瓦の修理

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菊池郡菊陽町強化棟取り直しと葺き直しで地震でズレた瓦の修理

こんにちは、街の屋根やさん熊本店です。
本日は菊池郡菊陽町にて地震でズレたセメント瓦屋根に強化棟取り直しと一部葺き直しを行った様子をご紹介します。
強化棟工法は金具を用いて棟瓦を固定する事で、地震の力がかかりやすい棟の瓦が落下するのを防ぎます。
熊本地震では県内に多くの被害を受け、皆様の防災意識も変わったのではないでしょうか？
今一度、防災用品の備えなどと共にお住まいの防災にも意識を向け、いつ来るか分からない地震の被害を最小限にできるように対策しておきましょう。

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地震でズレた瓦屋根を強化棟工法と葺き直しで補修

既存のセメント瓦屋根は熊本地震の際にズレてしまい、ブルーシートで応急処置を行われていたそうです。

しかし、長年そのままにしていた所、最近になってついに雨漏りしてしまったそうです。
前回の現地調査時に改めてブルーシートで応急処置を行わせていただきましたが、このままでは雨漏りが悪化するだけでなく、瓦が落下するリスクも高い状態です。

▶前回の現地調査と応急処置の様子

今回は強化棟工法で棟の取り直しと平瓦の一部取り直しを行う事になりました。

既存の棟瓦と周辺の平瓦を仮撤去

既存の棟瓦と周辺の平瓦を仮撤去します。

瓦を剥がすと防水紙が既に破れてなくなっている状態でした。このまま瓦をキレイに並べ直しても雨漏りは改善されない為、新しい防水紙を敷いていきます。

ルーフィングを敷いて桟木を取り付け

屋根の下地に新しいルーフィングを敷き、桟木を取り付けました。

ルーフィングは屋根の防水において要となる部材です。逆に言うと、瓦がズレても防水紙が健康であるうちは雨漏りは起きません。
しかし、防水紙も大量の雨水に晒され続けていると破れたり穴が開いてしまう為、瓦のズレや剥がれは早めに直しましょう。

▶防水紙の重要性

桟木は瓦を取り付ける為の木材で、劣化してボロボロになると瓦がズレる原因になります。

棟補強金具を取り付けて平瓦を戻します

棟に補強金物を屋根下地にビスで取り付け、棟周辺の平瓦を戻します。

棟補強金物は後の工程で芯木（瓦を固定する木材）を取り付ける土台となります。
地震に強い『強化棟工法』はこの棟補強金物を使う事が特徴です。
この金具が屋根下地と瓦を一体化させ、地震の力が加わっても落下しにくくなるのです。
▶瓦屋根を更に軽く！棟瓦の乾式工法で住宅の耐震性を向上

【参考画像】棟補強金物

芯材を取り付けてなんばん漆喰を詰めます

芯材を棟補強金具に固定し、周りになんばん漆喰を詰めていきます。
芯材は棟瓦を固定する下地材となり、周りになんばん漆喰を詰めておくことで瓦の隙間を埋める事ができます。
なんばん漆喰は特殊なシリコンや防水剤が含まれている為、耐久性・防水性の高い漆喰です。
また、従来の棟には葺き土と漆喰が使用されていましたが、なんばん漆喰は葺き土の機能を併せ持つ為、これ一つで施工でき、屋根の軽量化にも繋がります。

仮撤去した棟瓦を戻します

仮撤去した棟瓦を元の位置に戻します。
既存の棟瓦は針金と漆喰による固定でしたが、今回は芯材にビスを打って瓦を固定しています。
これで瓦は芯材に、芯材は棟補強金具に、棟補強金具は屋根の下地にビスで固定され、瓦から屋根下地が一体化した状態になりました！

地震で被害を受けた瓦屋根修理が完了しました

大棟、隅棟全てを強化棟で取り直し、棟同士がぶつかる取り合い部にもなんばん漆喰を詰めて工事が完了しました。
既存の棟瓦とその周辺の平瓦は、地震の際にズレて雨漏りも起きていましたが、強化棟取り直しを行う事で、外れにくく地震にも強い棟に生まれ変わりました。

屋根の中で地震の力が加わりやすいのは、実は棟部分なのです。
昔ながらの土葺き工法や引っ掛け桟工法では下地に固定されていない為、地震や台風で瓦が落下する事が多くありましたが、防災瓦や強化棟工法を用いる事で、地震に強い瓦屋根を作る事ができるようになりました。
地震が起きるのを避ける事はできない為、私たちができるのはできるだけ被害が大きくならないように備えを行っておくことです。
どのように備えればいいのか分からないという方も、まずは住宅の状態を確認させていただき、適切な工事をご提案させていただきます。

▶屋根リフォームするなら地震に強い屋根にしてみませんか