熊本市西区の瓦屋根住宅で雨漏り発生！谷板金の穴あきや棟漆喰の劣化など瓦屋根特有の劣化症状が原因で雨漏りが起きていました

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熊本市西区の瓦屋根住宅で雨漏り発生！谷板金の穴あきや棟漆喰の劣化など瓦屋根特有の劣化症状が原因で雨漏りが起きていました

こんにちは、街の屋根やさん熊本店です。
本日は、熊本市西区にて雨漏り調査を行った様子をご紹介します。
瓦屋根で雨漏りの原因となりやすい「谷板金」や「棟漆喰」の劣化による雨漏りと判明しました。
谷板金や棟漆喰など、瓦屋根特有の部材についてもご紹介いたします。

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雨漏りのご相談をいただいた瓦屋根住宅

今回ご相談いただいたのはこちらの住宅です。

建物詳細　木造2階建て住宅
屋根材　　いぶし瓦
相談内容
2階の3箇所で雨漏りしているので見に来てほしいです。

早速現地へお伺いして調査を行うことになりました。
【参考記事】雨漏り修理の費用と失敗しないためのポイント！修理や原因の特定方法

室内の雨漏り箇所の確認

まず室内で雨漏り箇所の確認を行いました。

2階の窓付近では雨漏りにより天井板が割れて落下していました。

雨が降ると水がポタポタと落ちてくるため、応急処置としてバケツで雨水を受けている状況でした。
雨漏りは放っておくと、範囲も広がって悪化していく一方です。

また、棟周辺や隅棟周辺の野地板（屋根の下地材）にも水濡れによるシミがありました。
このまま放置すると、木材の腐食が進行し、シロアリ被害が発生したり建物の強度が低下したりする可能性が高くなるため、早急な対策が必要です。
【参考記事】雨漏りによるシロアリ被害を受けていた住宅

屋根調査で判明した雨漏りの原因

雨漏りの原因を特定するため、屋根の調査を行ったところ、複数のトラブルが見られました。

1. 谷板金の穴あき

まず、窓周辺での雨漏りの原因を特定するため、雨漏り箇所の上部にある谷板金を重点的に調査しました。

谷板金とは、屋根の谷部分（屋根面が交差する部分）に設置される板金のことです。
谷板金は複数の屋根面から雨水が集中して流れ込むため、劣化やトラブルがあると雨漏りの原因となります。
瓦屋根の中でも特に雨漏りリスクの高い場所であるため、定期的なメンテナンスが重要です。
【参考記事】屋根で最も雨漏りしやすい部分「谷板金」の修理方法

谷板金には穴あき、周辺の瓦のズレが見られました。
こちらは銅板製の谷板金であるため、瓦との相性で穴が開きやすいと考えられます。
2階の窓付近の雨漏りは、こういった谷板金のトラブルが原因であると特定できました。
谷板金周辺の瓦にもズレがあるため、谷板金周辺の葺き直しと谷板金の交換を行う必要があります。

2. 棟瓦周りの劣化

次に、棟周辺の雨漏りの原因を調査したところ、棟漆喰の劣化が進行していることが判明しました。
棟瓦とは屋根の頂部に設置される瓦で、漆喰によって固定されています。
漆喰には瓦の隙間を埋め、棟瓦をしっかりと固定、防水する役割があります。
【参考記事】傷んだ漆喰の詰め直し、棟瓦の取り直しで瓦屋根を健全に保つ

大棟の漆喰には変色や欠落があり、それによって隙間もできていました。
また、漆喰の劣化により瓦の固定力が下がり、棟瓦のズレや歪みもありました。

隅棟（大棟から斜め方向に伸びる棟）でも同様の劣化症状が見られました。
屋根下地に雨漏りのシミができていたのは、大棟や隅棟の漆喰劣化や瓦のズレが原因であると考えられます。
棟瓦自体にズレや歪みが起きているため、漆喰を詰め直すだけでは状況の改善ができません。
一度棟瓦を解体し、新たに積み直しを行う「棟瓦取り直し工事」をご提案します。
【参考記事】棟瓦の解説や修理方法を解説

3. 瓦の割れ

屋根には瓦の割れも5枚ほど発見しました。
割れた箇所が雨漏りの原因となるため、新しい瓦に交換する必要があります。
当店では瓦1枚の交換でも工事を承っておりますので、割れに気付いた場合はぜひご相談ください。
【参考記事】ちょっとした屋根の補修も街の屋根やさんにお任せください

修理内容のご提案

熊本市西区にて瓦屋根住宅の雨漏り調査が完了しました。
調査の結果、瓦屋根の谷板金、棟瓦・漆喰、瓦の割れなど、瓦屋根特有の部材の劣化が雨漏りの原因であると特定できました。
お客様には以下の修理工事をご提案させていただきました。

提案内容
・谷板金周辺の葺き直しと谷板金張り替え
・棟瓦の取り直し工事（通常工法or強化棟工法）
・割れた瓦の差し替え

棟瓦の取り直しについては、耐風性・耐震性の高い「強化棟工法」で施工もできます。せっかくのメンテナンスの機会ですので、強化棟工法にしておくのもおススメです。
【参考記事】瓦屋根を更に軽く！棟瓦の乾式工法で住宅の耐震性を向上

瓦屋根の点検・メンテナンスをしっかり行いましょう

瓦は非常に寿命が長い屋根材ですが、漆喰や谷板金などの周辺の部材は瓦よりも先に劣化してしまいます。
今回確認された谷板金の穴あき、棟漆喰の劣化は瓦屋根特有の劣化症状です。
瓦屋根で起きる問題に対処するため、以下のように点検・メンテナンスを行うことが大切です。

瓦屋根の各部位のメンテナンス目安

定期点検	年に1～2回
棟漆喰	約20年
谷板金	15～20年
防水紙（ルーフィング）	約20年
瓦本体	30～50年（瓦の種類により異なります）

【参考記事】4つのチェックポイントで瓦屋根の点検・メンテナンスのタイミングを知ろう

特に台風シーズン前後は、被害を未然に防ぐためにも点検やメンテナンスが重要になります。
街の屋根やさん熊本店では、瓦屋根の点検・メンテナンスをはじめ、雨漏り修理も多数の施工実績があります。
豊富な知識と経験で、適切な工事をご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。
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