阿蘇郡西原村にて台風で雨漏りした瓦屋根に一部葺き直しと天井貼り替え工事｜施工費用もご紹介します

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阿蘇郡西原村にて台風で雨漏りした瓦屋根に一部葺き直しと天井貼り替え工事｜施工費用もご紹介します

工事のきっかけ

阿蘇郡西原村のM様より、
「台風をきっかけに雨漏りするようになりました。ブルーシートをかけても雨漏りが直りません。」
とご相談いただきました。

現地調査を行うと、室内ではジプトンの天井板に黒いシミができており、雨水が侵入していることが分かりました。
屋根を点検すると、瓦にはほとんど割れやズレは見られませんでした。しかし、屋根下地や防水紙が傷んでおり、今回の雨漏りの原因になっていると特定できました。

M様に調査結果をお伝えし、ご希望やご予算をお聞きしたうえで工事のご提案を行いました。
今回は雨漏りした箇所のみの部分的な屋根の葺き直しと、天井の貼り替えをご提案し、工事のご依頼をいただきました。

西原村屋根葺き直し,雨漏り修理,台風,屋根材(瓦)

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容: 屋根葺き直し,雨漏り修理,台風,屋根材(瓦)

施工期間: 2日

使用材料: 【葺き直し工事（14.5㎡）】構造用合板、改質アスファルトルーフィング、水抜き桟木、瓦止めビス
【天井貼り替え（2坪）】ジプトン天井

施工内容その他: 天井貼り替え

築年数: 約100年

工事費用: 277,000円

台風をきっかけに雨漏りした瓦屋根住宅

室内のジプトン天井に黒いシミができているのが確認できました。
雨漏りは見た目が悪くなるだけでなく、下地の腐食やシロアリを受け、住宅の強度が下がることもあります。
放っておくとどんどん雨漏りの範囲が広がるため、早めに手を打たなければいけません。

親族の方にブルーシートをかけてもらったものの、雨漏りは直らなかったそうです。
ブルーシートは一時的に雨漏りを食い止めるのに有効な手段です。
しかし、正しく施工しないと雨漏り改善効果がなく、高所から落下する危険もあるため、ブルーシート掛けは専門業者に依頼するのをおススメします。
【参考】屋根などが地震や台風で被災した際に行う緊急時の応急処置「雨養生」

屋根下地を確認すると、老朽化で腐食していることが判明しました。

また、軒天から少し見える防水紙を見ると、防水紙が破れていることが分かりました。
今回、瓦にはほとんど破損がなかったため、防水紙や屋根下地の劣化が原因で雨漏りが発生したようです。

一部葺き直しと天井貼り替えをご提案

築年数や状況を考慮すると、理想的には屋根全体のリフォームを行うことが望ましい状態ですが、施工費用もかなり高くなってしまいます。
M様に状況をお伝えし、今回は雨漏りした箇所のみの葺き直し工事と天井貼り替えをご提案し、工事のご依頼をいただきました。

一部葺き直し工事

まずは一時的に瓦を剥がします。
剥がした瓦は下地補修後に元に戻すため、破損することがないように丁寧に扱います。
瓦一枚一枚を剥がしていくのは体力と集中力が必要な作業ですが、経験豊富な職人がスムーズに作業を進めていくことができました。

屋根下地に腐食が見られたため、構造用合板を上から重ねて補強しました。
補強する際には、周辺の屋根と高さの差が出ないように注意し、屋根に不陸（凹凸）がないように調整しました。
【参考】野地板は屋根材と防水紙の下の超重要部分、張り替えと増し張りでより強く

下地の補強後、ルーフィングを取り付けました。
今回使用したのは、太陽印の改質アスファルトルーフィングです。
芯材にアスファルトフェルト、表面に改質アスファルトが塗工されており、防水性・シール性・耐久性に優れている特徴があります。
雨漏りを主に防いでいるのはルーフィングですので、屋根にとって非常に重要な層と言えます。
【参考】防水紙の重要性

瓦を固定するための桟木を取り付け、最初に剥がした瓦を元の位置に戻しました。

取り合い部分にはなんばん漆喰を使用し、瓦のズレや雨水の侵入を防ぎました。

雨漏り原因になっていた箇所の一部葺き直し工事が完了しました。
部分的な葺き直し工事ではありましたが、雨漏りしていた箇所の下地を補強し、新しいルーフィングを取り付けたことで、雨漏りを解決することができました。
葺き直し工事は雨漏り予防で重要なルーフィングや屋根下地を新しくできるため、瓦屋根にはおススメの工事方法です。
【参考】これまでの瓦を再利用して屋根を葺き替える屋根葺き直し