2026.06.04
こんにちは、街の屋根やさん熊本店です。今回は、合志市にて瓦屋根の葺き直し工事で古くなったルーフィングを修理した様子をご紹介します。今の瓦を再利用しながら防水性能を根本から回復できるのが、葺き直し工事の特徴です。「屋根が古くなって雨漏りしている」「できるだけ費用はかけたくないけどル…
こんにちは、街の屋根やさん熊本店です。
熊本は瓦屋根のお住まいがとても多い地域です。その瓦屋根のメンテナンスで人気が高いのが「葺き直し工事」です。
葺き直しは、今ある瓦をそのまま再利用しながら、瓦の下に隠れた防水シート「ルーフィング」を新しくできる工事で、葺き替えよりも費用を抑えながら、屋根の防水性能を根本から回復できます。
特に劣化したルーフィングは雨漏りの大きな原因になるため、葺き直しは雨漏りの修理にも予防にも効果的です。
この記事では、葺き直し工事のメリット・デメリットをわかりやすく解説したうえで、熊本県内で実際に行った4件の施工事例を費用つきでご紹介します。
「瓦屋根が古くなってきた」「できるだけ費用を抑えて雨漏りを直したい」という方は、ぜひ参考にしてください。
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瓦そのものは、割れや欠けがなければ50年・100年と使える非常に長寿命な屋根材です。
一方で、瓦の下に敷かれているルーフィング(防水紙)や桟木(瓦を固定する下地木材)は20〜30年ほどで寿命を迎えます。
| 比較項目 | 葺き直し | 葺き替え |
|---|---|---|
| 屋根材 (瓦) |
既存の瓦を再利用 | 新しい屋根材に交換 |
| 下地 (ルーフィング・桟木) |
新しく交換 | 新しく交換 |
| 費用 | 抑えられる | 高くなりやすい |
| 廃材 | 少ない | 多い |
| 屋根の軽量化 | しにくい (瓦のまま) |
しやすい (金属屋根等に変更可) |
| 見た目 | ほぼ変わらない | 大きく変わる |
葺き直し工事の主なメリットを整理します。
①既存の瓦を再利用するので費用を抑えられる
新しい瓦をそろえる材料費がかからず、古い瓦の処分費(廃材費)も少なくて済みます。葺き替えと比べて費用を大きく抑えられるのが最大の魅力です。
②ルーフィング・桟木を一新して防水性能が根本回復する
雨漏りを防ぐ「最後の砦」であるルーフィングと、瓦を固定する桟木を新しくするため、屋根の防水性能・耐久性が大きく向上します。表面だけのコーキング補修とは違い、根本から直せます。
③部分的な施工もできる
傷んだ範囲だけを対象にした「部分葺き直し」も可能です。被害箇所とその周辺だけを施工できるため、必要最小限の費用で雨漏りを止められます。
④廃材が少なく、工期も短い
撤去する材料が少ないぶん、廃材の量も工期も抑えられます。部分的な葺き直しであれば1日で完了することもあります。
一方で、葺き直しにも知っておきたい注意点があります。契約前にきちんと理解しておきましょう。
① 瓦そのものは新しくならない(見た目も大きく変わらない)
あくまで既存の瓦を再利用するため、下地はリフレッシュできても瓦自体の経年劣化は解消されません。
工事前後の見た目はほとんど変わらないため、瓦の寿命が近い場合やデザインを一新したい場合は葺き替えのほうが適しています。
②割れ・欠けのある瓦は再利用できない
施工中に割れている瓦が見つかった場合は、予備の瓦や同等品への差し替えが必要になります。予備瓦がないと、廃盤品では入手に苦労することもあります。
③屋根の軽量化・耐震性アップの効果は限定的
瓦をそのまま使うため、金属屋根への葺き替えのような「屋根を軽くして地震に強くする」効果は大きくありません。耐震性を重視するなら、軽量な屋根材への葺き替えも比較検討するとよいでしょう。
④仕上がりが施工者の技術力に左右される
瓦を一度はがして戻す作業は、ルーフィングの張り方や桟木の固定、雨仕舞(あまじまい)の処理など、職人の技術が問われます。「瓦の下」という見えなくなる部分を正しく施工できる業者選びが重要です。
【関連ページ】費用と保証から考える 屋根の部分補修と全面改修、どっちがお得?
| 1. 既存瓦の仮撤去 | ![]() | まず、対象範囲の瓦を1枚ずつ丁寧にはがします(仮撤去)。 再利用するため、割れないよう慎重に保管します。 瓦をめくると、劣化したルーフィングや桟木の状態がはっきり確認できます。 |
| 2. 劣化した桟木の撤去 | ![]() | 瓦を固定していた古い桟木を取り外します。 ボロボロに劣化していることが多く、このまま瓦を戻しても固定力が足りずズレの原因になります。 あわせて野地板(屋根の下地板)の傷みも点検し、必要があれば補修します。 |
| 3. 新しいルーフィングの敷設 | ![]() | 古いルーフィングの上から、新しいルーフィングを敷きます。 雨漏りを防ぐ最も重要な工程で、とくに棟(屋根の頂上)部分は継ぎ目が来ないように張るなど、丁寧な施工が求められます。 瓦を戻すと見えなくなる部分だからこそ、確かな技術が必要です。 |
| 4. 水抜き桟木の取り付け | ![]() | 新しいルーフィングの上に、瓦を固定する桟木を取り付けます。ここで使うのが、水抜きの穴が開いている「水抜き桟木」です。 万が一、瓦の隙間から雨水が入り込んでも、水が滞留せず水下側へ抜けていくため、桟木の腐食やルーフィングの劣化を防ぎ、屋根が長持ちします。 |
| 5. 瓦の復旧 | ![]() | 仮撤去しておいた瓦を、新しい桟木に引っ掛けながら軒先から棟へと葺き戻します。 風の影響を受けやすい軒先やケラバの瓦はビスで固定し、ズレや飛散を防ぎます。 これで葺き直しは完了です。 |








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