棟板金が外れやすい理由はいくつかあります。
1.金属の熱膨張による抜け
金属は熱くなると膨張し、冷たくなると収縮するという性質があります。
屋根の上は昼と夜で温度の変化が大きく、金属である棟板金は膨張と収縮を繰り返すうちに、
固定している釘やビスが浮いたり抜けてしまいます。
2.釘の錆び
築年数が長い住宅では『鉄くぎ』を棟板金固定に使用している場合が多く、鉄は錆びやすい性質があります。
錆が付く事で釘が膨張し、釘穴を広げて固定力が弱まってしまい、棟板金が外れる原因になります。
3.強風の影響
棟板金は住宅で一番高い位置にあり、その分風の影響も受けやすくなります。
少しでも浮きがあると、風を受けやすくなって更に浮きあがってしまいます。
4.貫板の劣化
棟板金を取り付ける下地材である木製の貫板は、棟板金に少しでも隙間ができてしまうと、
水分を吸収して劣化が進行します。
腐食が起こった貫板では、棟板金がしっかり固定できず、たとえ釘やビスの打ち直しを行ってもすぐに抜けてしまいます。
そうなってしまうと、貫板も新しい物に交換する必要があります。
建物の一番高い位置にある重要な部分ですが、その分風や直射日光の影響も受けやすいのが棟板金です。
もし外れてしまって落ちてきたら・・・と思うと、とても怖いですよね
どうしても経年劣化してしまう為、10年に一度はメンテナンスを行うようにしましょう
