宇城市のリピーター工場で屋上換気扇の防水補修・波型スレートカバー工法・防虫網取り付け

HOME
施工事例
宇城市のリピーター工場で屋上換気扇の防水補修・波型スレートカバー工法・防虫網取り付け

工事のきっかけ

宇城市にある工場のご担当者様より、「また見に来てほしいところがいくつかあるんです」とご相談をいただきました。
こちらの工場は、以前から建物の各所補修をご依頼くださっているリピーター様で、今回も屋根や換気設備の不具合が気になるとのことでした。

現地調査を行ったところ、波型スレート屋根に大きな割れが生じ、工場内に光が漏れる状態になっていました。
また、外壁に取り付けられた換気扇フードの防虫網も破損し、ほとんど残っていませんでした。
屋上換気扇（ベンチレータ）も経年劣化によりカバーが割れ、漏水や内部機器のショートにつながる恐れがありました。

これらの不具合を改善するため、屋上換気扇の防水補修工事、波スレートのカバー補修、換気扇の防虫網取り付け工事をご提案し、工事のご依頼をいただきました。

屋根補修工事,雨漏り修理,工場,その他の工事,屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル),防水工事

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容: 屋根補修工事,雨漏り修理,工場,その他の工事,屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル),防水工事

施工期間: 2日

使用材料: 【屋上換気扇防水補修】錆止め塗料、ウレタン防水塗料、トップコート、ブチルテープ、
【波スレート補修】ガルバリウム鋼板大波、コーキング、ボルト
【換気扇防虫網取り付け】ステンレス製防虫網

工事費用: 660,000円

宇城市のリピーター様工場で各所不具合のご相談

今回ご相談いただいた宇城市の工場様は、ありがたいことにこれまでも何度か工事のご依頼をいただいている、当店のリピーター様です。

【これまで行った施工の一例】
-宇城市工場の折板屋根・波型スレートの雨漏り補修と鳩侵入対策
-台風被害を受けた工場の庇をバンポーライトで屋根修理・天井張り替え
-リピーター様会社建物で割れた高所窓にアルミ複合板で補修工事
-工場にて割れた窓ガラスを網入りガラスに交換

今回も「また見に来てほしいところがあるんです」と不具合のご相談をいただき、現地調査を行ったうえ、工事のご依頼をいただきました。
【詳しい現地調査の様子はこちら】工場の波スレート屋根・防虫網・換気扇を点検！経年劣化による破損箇所を調査

劣化で割れが生じていた屋上換気扇の補修工事

工場の屋上換気扇は経年劣化によりカバー部分の割れが発生していました。
屋上換気扇は「ベンチレータ」とも呼ばれ、建物内の熱気や湿気、作業中に発生する臭気や粉じんなどを外部に排出し、常に新鮮な空気を循環させる役割を持っています。
破損したまま放っておくと、破損箇所から雨水が内部に侵入してモーターの故障や配線のショートを引き起こす原因になるため、防水テープと防水塗料による補修を行うことになりました。

①ケレン作業

まず最初に行うのがケレン作業（塗装や防水工事を行う前の下地処理）です。

過去に貼られた古い防水テープを皮スキ(へらのような工具)で丁寧にはがしていき、サンダーと呼ばれる電動工具を使用して、換気扇カバーの表面を滑らかに整えました。
ケレンには不要な層を取り除くことで防水層の密着性を高めたり、塗料の持ちを高める効果があり、仕上がりや耐久性を左右する重要な工程です。

② 錆止め塗装

錆止め塗料を丁寧に塗布し、錆の進行を予防します。
錆止め塗料には防錆成分が含まれており、金属表面に保護膜を形成することで、水分や酸素の接触を防ぎ、錆の発生と進行を抑制します。

③防水テープ貼り（割れの補修）

屋上換気扇のカバーは経年劣化により、多くの割れが発生していたため、防水テープを貼って穴をふさぎました。
従来は防水テープのみでの補修だったため、劣化しやすく再発しがちでした。
今回は防水テープの上から、さらに防水層を形成するため、より長持ちする補修となります。

④ ウレタン防水塗布

防水テープの上から、ウレタン防水塗料を塗布します。

ウレタン防水とは液体状の防水材を塗布して表面に防水層を形成する工法です。
継ぎ目のない一体的な防水層ができるため、複雑な形状にも対応でき、紫外線や風雨から素材を保護する効果があります。
【関連記事】ウレタン防水とは？メリット・デメリットとバルコニー・ベランダや陸屋根(屋上)への施工工程

1回目のウレタン防水が十分に乾燥したら、2回目の塗布を行います。
2回に分けて塗ることで、防水層に厚みを持たせることができ、高い防水性能と耐久性が実現します。

ウレタン塗料が乾燥したら、次はトップコートと呼ばれる上塗り材を塗布します。
トップコートには防水効果はありませんが、紫外線による劣化を防ぎ、防水層を長持ちさせる役割があります。
上塗りも2回に分けて塗ることで、より厚みのある保護層を形成し、耐久性を高めます。
塗りムラがないか最終確認を行いながら丁寧に仕上げ、2回目の上塗りが乾燥したら、屋上換気扇の防水補修工事は完了です。

劣化して割れも多数できていた屋上換気扇ですが、防水テープによる補修とウレタン防水により、機能性と防水性が復活しました。
見た目もとてもきれいになり、雨漏りや工場内への二次被害の不安もなくなりました。
【換気扇防水補修工事の詳しい様子】屋上換気扇（ベンチレータ）防水補修工事｜割れたカバーをウレタン防水で補修し寿命を延ばす

経年劣化した波型スレート屋根の補修工事

工場の屋根には、波スレートが使用されていました。
しかし、経年劣化により割れ、工場内にも光が漏れるほど大きな穴が開いていました。
このままでは工場内の機械や製品が雨に濡れてしまう原因になり、大きな損害につながりかねません。
こちらにはガルバリウム大波でカバーする補修を行うことになりました。
【関連記事】工場・倉庫の屋根や外壁に使用される大波スレートと小波スレートの最適なメンテナンス方法

大波スレート屋根は経年劣化が進んでいると、作業員が屋根に乗った際の重みで割れてしまう「踏み割れ」のリスクが高く、実際に落下事故も多い屋根材です。
そのため、屋根上での作業は足場板を使用し、踏み割れの危険がないように対策を行いました。
足場板を屋根の上に敷くことで、作業員の体重を分散させ、屋根材に直接負荷がかからないようにします。

今回は、割れた波型スレートをそのまま交換するのではなく、金属製の波板を上から重ねるカバー補修を行いました。
水上側(屋根の高い方)の波型スレートの下に、ガルバリウム鋼板製大波を差し込むように重ねました。雨水の流れを妨げることなく、水下へ流れていくようになります。

使用したのは「ガルバリウム鋼板製大波」です。ガルバリウム鋼板は鋼板の一種ですが、錆びにくくて耐久性が高いのが特徴です。
大波スレートの形状に合う波型の金属板なので、既存の屋根にぴったりと重ねることができます。
【関連記事】ガルバリウム鋼板とは？屋根や外壁で人気の理由とメリット・デメリットを解説

ガルバリウム大波はボルトで固定しました。
ボルトの錆や隙間からの漏水を予防するため、ボルト周りはコーキングを打って保護しておきました。

今回は穴が開いた箇所のみの部分的な補修でしたが、雨漏りを解決し、建物内への被害を予防できました。

換気扇防虫網取り付け工事

工場外壁に取り付けられていた換気扇フードの防虫網も、破損してほとんどなくなっている状態でした。
防虫網が破損していると虫や小動物が換気ダクト内部に侵入して巣を作り、換気性能の低下や異臭が発生することもあります。
特に衛生管理が重要な工場において大きなトラブルにつながる可能性があります。
【関連記事】熊本市東区で壁の通気口に鳥が住み着き屋根に糞の被害を受けていた現場

今回は、耐久性に優れたステンレス製の防虫網を新たに取り付けました。
ワイヤーとビスを使い、換気扇フードにしっかりと固定しました。網目の細かい防虫網を使用することで、小さな虫の侵入も防ぐことができます。

屋根上の換気扇にも防虫網取り付け

工場の屋根に取り付けられている6箇所の換気扇にも、新たに防虫網を取り付けていきました。
波型スレート屋根補修工事と同じく、足場板を使用して踏み割れの危険がないように作業を行いました。
換気扇の形状に合わせて防虫網をカットし、隙間ができないよう丁寧に取り付けていきました。

前回防水補修工事を行った屋上換気扇(ベンチレータ)にも、同じように防虫網を取り付けました。
換気性能を落とすことなく、虫や小動物の侵入を防ぐことができました。
【波スレート補修・換気扇防虫網取り付けの詳しい様子】
宇城市の工場で波型スレート補修と防虫網取り付け工事！屋根・換気扇の総合補修

工場の補修やメンテナンスもお任せください！

工場や倉庫は事業の基盤となる大切な施設です。
屋根や換気設備の不具合を放置すると、雨漏りによる製品や機械の損傷、作業環境の悪化など、事業に大きな影響を及ぼす可能性があります。
街の屋根やさん熊本店では、工事の規模を問わず総合的な工事を承っております。工場の部分補修から大規模改修まで、お困りごとがあればぜひお問合せください。