熊本市南区腐食した貫板交換と割れたコロニアル差替え・天日撤去

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施工事例
熊本市南区腐食した貫板交換と割れたコロニアル差替え・天日撤去

工事のきっかけ

熊本市南区にお住まいのY様より、『屋根の一部が落ちてきたので点検してほしい。太陽熱温水器も今使っていないので撤去してほしい。』とご相談いただきました。

幸いY様やご家族には被害はありませんでしたが、屋根を調査すると棟板金の先端が一部剥がれており、剥がれの原因は棟板金の下地である貫板が腐食していた事と判明しました。
また、屋根のコロニアルにもひび割れや欠けが多数あり、いつ雨漏りが発生してもおかしくない状態でした。

腐食していた貫板の交換して棟板金をしっかり固定できるようにしてから既存の棟板金を復旧し、剥がれた箇所の棟板金は新しく交換し、割れたコロニアルも差し替えを行いました。
また、使用していない太陽熱温水器を屋根に載せたままにしていると、屋根への負担がかかったり、耐震性の低下、落下の危険などのデメリットがある為、工事と一緒に撤去しておきました。

工事後はY様にも『プロにお任せしてよかったです』とお喜びいただけました。
棟板金は屋根の一番高い場所に取り付けられている為、風の影響を受けて剥がれやすいパーツです。
大きな被害に繋がる前に、普段から定期的に点検・メンテナンスを行う事をおススメします。

屋根補修工事,棟板金交換,その他の工事,棟板金工事,屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル)

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容: 屋根補修工事,棟板金交換,その他の工事,棟板金工事,屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル)

施工期間: １日

使用材料: 木製貫板、ガルバリウム鋼板製棟板金、ステンレス製ビス、変成シリコンコーキング、コロニアル

施工内容その他: 太陽熱温水器撤去

築年数: 約２５年

工事費用: 約２０万円

貫板・棟板金補修

『貫板（ぬきいた）』が腐食しており、棟板金も一部剥がれ落ちていました。
貫板は棟板金を固定する下地材である為、腐食すると棟板金の固定力が落ちてしまい、このように剥がれてしまったようです。
このままでは剥がれた箇所が雨漏りの原因になったり、他の棟板金も飛散してしまう可能性がある為、貫板を交換の上、棟板金の補修を行います。

▶棟板金の飛散がご心配な方へ、棟板金交換工事でお悩み解決！

既存貫板を撤去

まずは既存の貫板を撤去します。
棟板金を仮撤去すると、水分を吸収してボロボロになった貫板が現れました。これでは釘を打ち直してもすぐに抜けてしまう為、新しい貫板に交換します。

新しい貫板の取り付け

新しい木製貫板を取り付けました。
劣化しにくいステンレス製のビスで屋根に打ち付けて固定します。
屋根に開いた既存の釘穴は予めコーキングを打って雨水の侵入経路を塞いでおきました。

既存の棟板金を取り付け直しました

剥がれ落ちた先端部のみ新しい棟板金に交換し、他の箇所は既存の棟板金を再利用して取り付け直しました。
既存の棟板金に曲がりや割れ錆びがない場合、再利用する事で材料費や撤去処分費を節約できます。
元々は釘で固定されていましたが、今回は釘よりも抜けにくいステンレス製のビスで固定しました。万が一ビスが抜けても水が入りにくいよう、横方向にビスを打っておきました。

取り合い部にコーキング

大棟と隅棟がぶつかる取り合い部にはコーキングを打っておきました。

コーキング材には防水性があり、隙間から雨水が入り込むのを防ぎます。
今後の塗装メンテナンスを考慮し、上から塗料が塗れる『変成シリコンコーキング』を使用しました。（通常のシリコンコーキングでは塗料を弾いてしまう為、塗装できません。）
▶屋根工事と雨漏り補修に必要なシーリングやコーキングの種類と使用法
これで貫板交換・棟板金補修は完了です。

コロニアルの差し替え

屋根のコロニアルには割れや欠けが多数見られました。
コロニアルやカラーベストなどのスレート屋根材が割れる原因は『塗膜の劣化』が関係しています。
表面の塗膜が劣化して防水性が下がると、水が染み込みやすくなって強度が低くなってしまう為、定期的な塗装メンテナンスが必要です。

▶季節別・築年数別知っておくべき住まいのメンテナンスサイクル完全版

今回は割れたコロニアルのみ差し替えを行います。

割れたコロニアルの撤去

まずは破損したコロニアルを撤去します。

スレート屋根材を剥がす専用工具を使用し、割れた箇所のみ部分的に取り除きます。
特に屋根の谷部分にひび割れが多くできていました。
雨水が大量に流れる屋根の谷部分や、紫外線の影響を受けやすい南側の屋根は屋根材の劣化も早くなります。
▶【コラム】日あたりで人気の南向きは建物にとっては劣化速度を速める原因にも

新しいコロニアルに差し替えます

剥がした箇所に新しいコロニアルを差し込みました。
既存のコロニアルは釘で固定されていましたが、差し替えでは釘を上から打つ事が出来ない為、接着剤とコーキングでコロニアルを固定します。
差し込む前のコロニアルは大きく見えますが、屋根に取り付けると見える箇所は半分くらいになります。

▶スレート屋根（コロニアル、カラーベスト）のチェックポイントとメンテナンス方法

コロニアルの差し替えが完了しました

割れや欠けがたくさんあったコロニアルの差し替えが完了しました。
全体的に塗膜の劣化が見られる為、近々メンテナンスが必要である事もご説明させていただきました。

太陽熱温水器も撤去しました

屋根に載っている使用していない太陽熱温水器も撤去しておきました。
太陽熱温水器やソーラーパネルは重量が大きい為、使用していない物を屋根に載せたままにしていると、屋根に負担もかかり、耐震性の低下にも繋がります。他にも台風で落下したり、鳥の巣を作られるなどのリスクもある為、工事と一緒に撤去を行っておきました。

▶【コラム】屋根にある使っていない太陽熱温水器（天日）は撤去しましょう！

工事内容